ボクは初心者、あの人は中級者、それじゃキミは?

今年のDACでは、イベント内で使う用語、特にルールについての習熟度をいくらか整理している点が特徴的です(http://www.trpg.net/convention/dac/faq.html)。

今までは色々なところですれ違いに拠る不幸があったとボクは考えています。「DMの考える"初心者"とPLのイメージする"初心者"とが食い違い、さらには主催者側の考えるソレともバラバラ」という状況が少なからずあった。

キャンペーンを何度も遊び倒していても、周囲に比べれば経験が浅いからと「自分は中級者」と控えてしまう人、初セッションの人も10セッションの人も「初心者だから」と同じように接してしまう人が居るのはもったいない話ですよね。また、初心者向けの卓で「PLたちのTRPG経験年数を足したら100年超でした」なんていうジョーク状況は避けるべきです。

だから、シンプルな物差しを用意して、DACの開催期間中、DACの中ではその物差しを使おうということにしてみたのです。

  • 初心者:セッション回数が0ー2回
  • 初級者:セッション回数が3-10回
  • 中級者:セッション回数が11-30回
  • 上級者:セッション回数が31-回

これはもちろん「正しい」物差しではありません。皆さんの考える「言葉とそこからイメージされるもの」と確実に食い違っているはずです。そもそもでボクのイメージからだってズレてます。第一、英語版から遊び続けて軽く100回を超えてるような人たちと一緒にされても困るという意見も有力です。

それに、既にD&D3版が世に出て、やがて日本語に訳され、そして3.5版でも同様な流れを踏んでから随分な日月が経っています。D&D3.5日本語版のコア3冊が出そろってから月1回ずつ遊んでいても、この基準ですと中級者に達しちゃいます。

もっと初心者・初級者・中級者の幅を広げた方が…そんな意見もスタッフ会合では出てました。

でも、フォローの必要性が大きい人たちほど丁寧に把握した方が良いから、と押し切ったのです。「新しく始めた人たちを歓迎しよう」というキモチを形にしようということで*1

ちなみにボクは上級者に入るか入らないかという程度です。3.5版のみで数えれば初級者かもしれないのですけど…。

*1:もちろん他の意図も少しありますけど